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水平を測る道具は何がある?レーザー墨出し器と水平器の違いをご紹介

水平器と受光器

水平を測るためには、レーザー墨出し器と水平器の両方が使われます。しかし、それぞれは仕組みと役割が異なるので、注意が欠かせません。

そこで、レーザー墨出し器と水平器について詳しく知りたい方や、墨出し作業の効率・正確性を上げたい方に向けて、水平を測る道具について徹底解説していきます。

作業現場では、水平器だけではなくレーザー墨出し器が役立つ場面も多いので要チェックです。

実際に機器を選ぶ際のポイントや、おすすめのメーカーについてもまとめていきます。

水平を測る道具は二つ!それぞれの違いとは 

水平を測る工具には、レーザー墨出し器と水平器があります。

水平器は伝統的に用いられてきたアナログな測量用のアイテムで、現在でも現場で活躍しています。しかし、全ての作業を水平器で行うのは難しく、また、レーザー墨出し器の方が正確性や迅速さで有利な場面が多くなってきました。

ここでは、両者の違いを解説していきます。 

レーザー墨出し器          

レーザー墨出し器は、水平・垂直方向の墨出しを行うための光学装置です。

墨出しは文字通り、墨を使って線を引き、構造物の設計図を現場に書き写す作業を指します。墨出しをした線をもとに工事をするので、水平・垂直を正確に出すことがとても大切です。

レーザー墨出し器は、自動で水平・垂直を保持し、墨の代わりにレーザー光線で線を示してくれます。短時間で墨出し作業が終わるほか、精度や視認性が高いなどのメリットがあり、今では現場に欠かせない存在になりつつあります。

水平器     

水平器は、対象物が水平になっているかを測定するアイテムです。液体を満たしたガラス管を用いた、気泡管水平器が一般的でしょう。ガラス管の中に液体と気泡を封入しており、気泡の位置で水平かどうかを確かめます。

ガラス管には線が引いてあり、その線の中央に気泡が来たら水平です。これを応用して、垂直や45度の角度を測ることもできます。

目視なので精度が少し心配かもしれませんが、近年はデジタル式が登場するなど、進化を続けている道具です。

時短で水平を測りたいなら「レーザー墨出し器」がおすすめ  

短時間で水平を測りたいなら、レーザー墨出し器がおすすめです。

ボタンを押せば自動的に測定してレーザーで線を表示してくれるため、手間がかかりません。人間が水平器を読むよりも早く、高性能な機種なら数秒で墨出し作業が完了します。

作業効率を考えると、水平器を使って手作業で測るよりも効率的です。

さっそく、レーザー墨出し器がおすすめな理由を詳しく見ていきましょう。

水平と垂直を同時に測れる  

レーザー墨出し器は、水平と垂直を同時に測ることができます。内蔵されている測定装置によって、水平と垂直を同時に計測できるためです。

水平器で水平・垂直を同時に出すことは難しく、一人で作業する場合、正確を期すには複数回の測定が必要となってしまいます。

レーザー墨出し器なら、一回の操作で水平・垂直を正確に測定できるので、墨出しや位置決めの際には迅速に作業が進められます。墨出しをする箇所が多い時や人手が少ない時には、かなりの時間を節約できるでしょう。

プロ基準装置      

光学技術などのテクノロジーを駆使したレーザー墨出し器は、プロ基準の信頼性を誇る装置です。

水平・垂直共に高い精度で位置決めができるため、プロの現場でも多く用いられています。本格的な工事現場では、欠かせないアイテムとも言えるでしょう。

墨出しの精度・迅速性ともに優れており、少人数でも正確な墨出しができます。このため、人件費のカットに繋がるのも大きな魅力でしょう。さまざまな面で、水平器を用いた手作業の墨出しとは大きな差があります。

離れた場所からでも墨出しが可能      

墨出しの線を、文字通りレーザーで照射するのが、レーザー墨出し器の特徴です。

ある程度離れた場所でも瞬時にレーザーを飛ばし、水平・垂直を表示できます。これにより、微調整のために何度も現場を行ったり来たりする手間が省けます。

また、レーザー墨出し器はリモコンや自動追尾と呼ばれるオプションを追加できるのも魅力の一つです。これらを使えば、本体から離れた位置から操作できるので、更に便利です。複数人でやっていた作業を、一人でこなしたい時にも役立ってくれます。 

水平を測る機能が搭載されているレーザー墨出し器の選び方      

レーザー墨出し器は、用途や目的にあわせて選ぶことが大切です。色々なタイプがあり、一長一短ありますので、それぞれの特徴を理解しておきましょう。

ここでは、失敗しないレーザー墨出し器選びのポイントをまとめていきます。

レーザー墨出し器の種類で選ぶ  

レーザー墨出し器は各メーカーが、さまざまなモデルを販売しています。デザインやサイズなど、レーザー墨出し器には多くの違いがありますが、絶対に押さえておきたいのが仕組みの違いです。

レーザー墨出し器は、大きく分けて2つの種類に分けられます。

  • ジンバル式
  • 電子整準式

この二つのどちらを選ぶかで、感度や使い心地が異なります。それぞれの違いを見ていきましょう。

ジンバル式        

ジンバル式は昔ながらのアナログな手法で、振り子と磁石を用いています。

振り子により重力を利用して垂直を測定するのが特徴で、磁石は制動用です。単純な構造なので気温など環境の変化に強く、低価格で購入できる点が魅力とされています。

しかし、振り子が安定するまでに少し時間がかかるのが欠点で、振動が大きい場所では使いづらいでしょう。

電子整準式        

高級モデルに搭載されていることが多いのが、電子整準式です。性能を優先しているタイプですが、近年はコストパフォーマンスに優れた製品も増えてきました。

液体と気泡を組み合わせた水平器を用いており、電子センサーで水平を測定します。精度が高く測定も短時間で済むなど、メリットが多いのも特徴です。 

ラインの色で選ぶ          

レーザー墨出し器は、色付きのレーザー光線を使って水平垂直のラインを引きます。レーザーの色は「赤」と「緑」の場合が多く、室内で見やすいのは「赤」、屋外で見やすいのは「緑」のレーザーです。

作業用途に基づいたレーザーの色を選ぶことで、 より効率の良い作業が実現します。

受光器の有無で選ぶ        

受光器は、レーザー墨出し器から照射されたレーザーを検知する小型の機材です。これを使うと、レーザーのラインが見えにくい状態でも、正確に水平・垂直を把握できます。ラインは日中の屋外だけでなく、室内でも太陽光の影響で見えづらくなることがあるのです。そんな時、受光器があれば、人の目に代わってレーザーを検知してくれるので、正確なラインの位置を識別できます。これがあると、一人で作業する際にも便利です。後から買い足すと相性の問題があるので、使う予定があればセット品を買うのがおすすめできます。

受光器の使い方については、以下の記事で詳しく解説しています。

レーザー墨出し器の受光器の使い方 | トーヨーテクノ株式会社

細かく水平を測るなら「円錐ミラー式グリーンレーザー墨出し器 TLL-3DG 受光器セット」

現場を細かく測定したい場合には、「円錐ミラー式グリーンレーザー墨出し器 TLL-3DG 受光器セット」がおすすめです。超低床水平・超壁際垂直の墨出しに特化しており、細部まできっちりと測定できます。精度が高く、通常用途にも問題ありません。一般的な使い方から特殊用途までカバー可能です。

超低床水平ライン・超壁際垂直ライン照射が可能     

床にベタ置きすると、水平ラインは床から8㎜程のところに照射可能です。また、壁際に設置すれば、壁から10㎜の所に垂直ラインを照射できます。

本体の側面からレーザーを射出するため、縦のラインも壁ギリギリに出すことができる仕組みです。この機能を使うことで、他の一般的なレーザー墨出し器よりも細かく墨出しを行えるのが最大のメリットです。

もちろん、精度が高いので通常使用も問題なく、セットになっている昇降台を使えば高さ合わせにも役立ちます。

高輝度フル照射    

レーザー墨出し器が照射するラインの数は、用途によって差があります。本数が増える程高性能で現場向きですが、なかでも最もプロに選ばれているのがフル照射です。前後左右と天井、床にラインを照射できるので、本格的な工事には欠かせません。

このモデルは円錐ミラーを用いた8方向フル照射と、充分な実力があります。高輝度レーザーを使っているので視認性も良好です。

受光器がセットで屋外使用も可能    

このモデルは受光器がセットされているので、ラインが見えにくい状況でも安心です。高輝度レーザーでも太陽光が降り注ぐ屋外や、日当たりの良い室内では視認が難しくなるのは避けられません。受光器は、そのような時でも目に見えないレーザーを感知し、ラインの位置を知らせてくれます。効率的かつ正確な位置決めをするには、欠かせないアイテムです。

楽天:レーザー墨出し器 TLL-3DG 受光器セット

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まとめ     

レーザー墨出し器と水平器の違いや、使い方などを紹介してきました。プロの現場はもちろん、本格的にDIYを楽しむためにもレーザー墨出し器は役立つ存在です。自力で水平器を使って墨出しをするのに比べると、時間や労力の節約に役立ちます。

レーザー墨出し器は機種が多いので悩みがちですが、この記事で紹介したおすすめのレーザー墨出し器の導入をぜひ検討してみてください。プロの現場に相応しいアイテムですが、コストパフォーマンスに優れており、個人利用にも最適です。レーザー墨出し器の購入に悩んでいる方は、ぜひお気軽にトーヨーテクノにご相談ください。

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