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レーザー墨出し器の仕組み|選び方や使い方を徹底解説

建設現場 イメージ

レーザー墨出し器という言葉を耳にしたことがない職人は、ほとんどいないでしょう。しかしどのように選べばいいのか分からないという職人も多く、金額と必要ライン数のみで選んでいる人も多いのが実情です。

今回はレーザー墨出し器の基本的な仕組みの違いや使い方、選び方といったレーザー墨出し器を使う方にも役立つ情報を徹底解説します。レーザー墨出し器ならではのメリットを知り、賢く活用するヒントになれば幸いです。

レーザー墨出し器の仕組み

レーザー墨出し器は、水平や垂直にレーザーラインを照射する機能を備えた精密機器で、オートレーザーやラインレーザーとも称されます。建築用語では、水平や垂直の基準になる線を出す行為を「墨を出す」と呼びます。レーザー墨出し器には、本体を支える3cm〜5cm程度の脚が付いていて、自立できます。また、脚が無く三脚が付属品になっている機種もあります。

脚部の台座から胴体部分にかけて光線を出すためのレーザー照射口が付いている構造になっていて、胴体部分は横方向に回転可能です。

ジンバル式の仕組み

レーザー墨出し器には、大きく分けてジンバル式と電子整準式の2つのタイプがあります。ジンバル式は、振り子とおもりを組み合わせて、自然の力によっておもりを下にして、ラインを垂直にする仕組みになっています。シンプルな構造であり、電子整準式よりもリーズナブルに導入できるのは、ジンバル式のメリットです。温度の影響を受けにくいという点も、ジンバル式の特徴です。

電子整準式の仕組み

いわばアナログタイプのジンバル式に対して、デジタルの力を活用した精度の高い機器が、電子整準式です。電子整準式は、自動整準式と呼ばれることもあります。電子整準式は、本体内部に液体が入っている気泡管センサーが入っているのが特徴で、液体中の気泡によってセンサーが傾斜を検知し、水平のラインを保つ仕組みになっています。

精密な構造になっていて、機構内にゴミや異物が入りにくく、作業中の故障が発生しにくい点が電子整準式のメリットです。一方で、振動が発生すると気泡の位置がずれてしまう点、気温や気圧の変化に弱い点などデメリットもあるため、注意が必要です。

ジンバル式と電子整準式の仕組みについてより詳しく知りたい方は、下記の記事をご参照ください。

レーザー墨出し器の使い方は?よくある質問をご紹介

レーザー墨出し器の使い方

では、実際にレーザー墨出し器を使うにはどのような手順で操作を行えばよいのでしょうか。レーザー墨出し器の使用は、

  • 設置する
  • レーザーラインを照射する
  • レーザーラインを確認して墨出しする

という3つの段階に分けて行われます。

それぞれの工程における注意点を紹介します。

設置する

レーザー墨出し器を設置する際には、どのような場所に設置するのが好ましいのでしょうか。設置場所を選ぶ際には、レーザー光線の照射を希望する場所から2〜5m程度を目安に、やや離れた場所を選ぶことが大事です。離れすぎてしまうと、レーザーの光が弱くなったり、ラインが太くなったりする原因となります。

なお、本体の設置には、三脚を組み合わせて設置すると、安定性が高まります。本体の円気泡管を注視して気泡を真ん中に合わせるようにすると、水平を保って設置をすることが可能です。この設置方法は、ジンバル式も同様です。

レーザーラインを照射する

墨出し器の設置ができれば、レーザーラインを照射する工程に移ります。墨出し器のスイッチを入れ、照射ボタンを操作して、レーザーラインを照射してください。

各方向のボタンを的確に操作し、必要数のラインを照射できるように、慎重に操作することが重要です。

レーザー光が正常に出ているのを確認できれば、ボタン操作で輝度やモードを調整して、現場での作業が行いやすい明るさにしてください。操作ボタンについては、メーカーごとに異なるため、取扱説明書を手元に置いて操作すると安心です。

レーザーラインを確認しながら墨出しをする

レーザーラインの照射状態に問題がなければ、レーザーラインをもとに位置を慎重に確認し手作業を行います。レーザー光が当たっている場所に、分かりやすいマーキングを付けてください。マーキングの作業が、墨出しに該当します。墨出しの作業において重要なのが、できる限りラインの真ん中にマーキングをするという点です。少しの位置のずれでも、その後の作業の精度に影響を与えてしまうため、慎重に落ち着いて作業をするようにしてください。なお、マーキングの際には、作業後に容易に取り外しが可能なマスキングテープや養生テープを使うのがおすすめです。

レーザー墨出し器の選び方

続いて、レーザー墨出し器の選び方です。多種多様なレーザー墨出し器がある中から、どれか一つを選ぶことは決して簡単な作業ではありません。使用する用途やシーンを明確にして、適したレーザー墨出し器を選ぶようにしてください。

下記の記事も、レーザー墨出し器選びに役立ちます。

レーザー墨出し器の選び方9選!おすすめのメーカーも紹介

照射できるラインで選ぶ

レーザー墨出し器では、機種によって照射できるラインの本数が異なります。一般的な照射ラインの本数は、2〜5ラインと、フルラインです。

フルラインの場合、横方向は360度、縦方向は前後左右にライン照射ができます。なお、ラインの本数が多くなるほど、価格が高くなる傾向があるため、予算とも相談しながら購入する機種を決めるようにしましょう。

業務用の場合、フルラインを活用すると効率的に墨出しができます。

ラインの種類で選ぶ

レーザーラインの種類は、主にグリーンとレッドの2種類です。グリーンとレッドを比較した場合、人間の視認性が高いとされるグリーンの方が作業しやすいのが特徴です。

また、グリーンとレッドそれぞれに、より明るくて視認しやすい高輝度タイプがあります。さらに、メーカーによっては、明るさを抑えて屋内の長時間作業向けにブルーグリーンの光線を照射できるレーザー墨出し器を販売しているメーカーもみられます。

屋外で使用するかで選ぶ

レーザー墨出し器は、ラインのカラーの違いによって、屋内向けであるか屋外向けであるかが異なります。屋外で使用する場合、明るい場所で視認しやすいグリーンのラインがおすすめです。

また、季節や気候の影響を受ける屋外で作業をするにあたっては、防水性や防塵性の高い物を選ぶことも重要です。IP等級が高い製品であれば、若干の風雨に晒される屋外環境でも安心して使用できます。しかしレーザーの特性上、照射部に水滴がつくとレーザーが屈折してしまい、使えません。あくまで埃や雨から精密機器を守るための防塵防水性能であることは理解し、激しい雨天での使用は避けましょう。

屋外での作業時には、電源方式にこだわって選ぶことも大事なポイントです。乾電池式やバッテリー充電池式は、屋外での作業に適しています。電池パックが標準で何個ついてくるかも、細かなポイントですが確認するとよいでしょう。

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まとめ

レーザー墨出し器とは、レーザー光を水平や垂直に照射する機能を備えた機器です。仕組みとしては、ジンバル式と電機整準式の2つのタイプに分類され、ジンバル式の方がシンプルな構造です。

レーザー墨出し器を使う際には、機械の設置、レーザー光線の照射、光線を確認しながら墨出し、という3つのステップを踏んで使用します。本格的なものからリーズナブルなものまで幅広い種類が販売されていて、業務用途に限らず、一般家庭のDIYでもレーザー墨出し器が使われることがあります。

レーザー墨出し器の購入を検討されている方はぜひ一度トーヨーテクノの製品をご覧ください。高性能なレーザー墨出し器を各種取り扱っております。

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