墨出し作業を効率化するポイントとは?必須アイテムはレーザー墨出し器
建設現場において、時間や工数が限られている中、正確な墨出しはプロジェクト成功のカギを握っています。そのため、墨出し作業をより効率的に行いたいと考える方は多いのではないでしょうか。
本記事では、墨出し作業を効率化させる方法やポイント、便利なレーザー墨出し器の特徴などを具体的に解説します。
目次
墨出し作業を効率化するには親墨が重要!
建築作業や土木作業における墨出しは、計画図面に基づいて施工する位置を決める作業をいいます。その名の通り、墨を使用して書き出す墨出しの線は、作業開始から施工完了まで基準線として使用する重要な役割を担っています。
墨出し作業を効率的に行うためには、基準となる線や点を示す「親墨」がポイントであり、親墨の精度がその後の作業効率に大きく影響します。
親墨とは
親墨とは、上述した通り施工の基準となる線や点を表す墨のことです。建物の配置や高さ、各部材の位置などを決定づける重要な墨であり、後続の作業はこの親墨を基準に行われるため、正確さが求められます。
万が一、親墨に誤差があるとその後の作業すべてに影響が及んでしまい、手戻りや修正作業が発生する可能性が高まります。そうなってしまうと、工期が遅延したり建物の品質が低下するといった深刻な問題につながってしまうかもしれません。
親墨の精度は、建物の完成度を左右するといっても過言ではない重要な要素です。正確な親墨出しを心がければ後続の作業がスムーズになり、業務全体の効率化を図ることができます。
墨出し作業を効率化するためのポイント
上記の正確な親墨出し以外にも、以下の3点を押さえることで墨出し作業の効率化を目指すことが可能です。
- 複数人で分業する
- 作業の途中で精度を確認する
- レーザー墨出し器を使う
ここでは、それぞれのポイントを詳しく紹介します。
複数人で分業する
墨出し作業を効率化するには、複数人で作業を行う分業体制を採用するのがおすすめです。作業工程を細分化し、各担当者に専門分野を割り当てることで作業全体のスピードアップを図れます。
具体的には、親墨出しや子墨出し、測定・記録、材料の準備・運搬などで役割分担をしてみると良いでしょう。分業体制を敷くことで、各作業員は自分の担当する作業に集中できます。その結果、作業ミスを減らすとともに作業効率の向上が期待できます。
また、複数人で作業を行うことで、一人で作業を行う場合に比べて安全性を高めることにもつながります。高所や安定しない場所での墨出し作業など、危険を伴う工程を複数人で行えば事故のリスクを軽減することが可能です。
ただし、分業体制を上手に活用するためには、作業員同士の連携が重要です。作業手順や注意点などを共有し、スムーズな連携を図るようにしましょう。
作業の途中で精度を確認する
墨出しは、建設作業の基礎となる重要な工程です。墨出しの精度が低いと壁の歪みや床の傾斜など、後々の工事工程に大きな影響を与えてしまいます。
そのような状況を避けるためには、作業を進めながらこまめに精度を確認することが大切です。たとえば、巻き尺を使用して距離を測って図面の数値と一致しているかを確認したり、水平器を使用して垂直・水平になっているかを確認したりすることで精度を確認できます。
墨出し作業を進めていく中で、墨がずれてしまうことは珍しくありません。特に、大規模な建物の墨出し作業では長い距離を測るため、誤差が生じやすくなります。
後から修正しようとすると多くの手間と時間がかかり、作業効率が低下してしまいかねないので、こまめな確認と迅速な修正を心がけることが大切です。
レーザー墨出し器を使う
墨出し作業の効率化を目指す場合は、レーザー墨出し器の活用もおすすめです。レーザー墨出し器とは、レーザー光によって水平・垂直のラインを照射し、墨出し作業をサポートする電子工具です。昨今の建設現場では、なくてはならない道具となっています。
レーザー墨出し器は決して安い買い物ではありませんが、作業時間の大幅な短縮と精度の向上が期待できます。また、工期の短縮や人材コストの削減にもつながるため、長い目で見れば費用対効果は高くなるでしょう。
レーザー墨出し器については、以下の記事で詳しく紹介しています。
『墨出し器とは?用途や使い方、プロ用とDIY用の違いを紹介!』
墨出し作業の効率化にはレーザー墨出し器が必須
従来の墨出し作業は、巻き尺や水糸、下げ振りなどを用いて行われてきました。これらの道具は比較的安価で入手しやすい反面、作業に時間がかかり精度を保つのが難しいというデメリットがあります。
特に、大規模な現場や複雑な形状の墨出し作業では作業効率が低下し、工期に遅れが生じる可能性も懸念されます。
そこで、近年注目されているのがレーザー墨出し器です。レーザー墨出し器はレーザー光を用いて墨出しを行うため、従来の方法に比べて大幅な効率化を実現できます。さらには、高精度な墨出しや作業の安全性の向上なども魅力として挙げられます。
レーザー墨出し器は、建築現場や土木現場の墨出し作業の効率化を図るためには欠かせないアイテムです。
墨出し作業に役立つレーザー墨出し器のポイント
墨出し作業に活用するレーザー墨出し器を選ぶ際のポイントとして、以下の3つが挙げられます。
- レーザーが明るく見やすい
- 精度が高い
- バッテリーが長持ち
ここでは、選ぶ際に押さえておきたいポイントを具体的に解説します。
レーザーが明るく見やすい
レーザー墨出し器を作業に取り入れる際、レーザーが明るく見やすい種類を選ぶのがポイントです。現場は屋内・屋外や明るい場所・暗い場所などのさまざまな環境があり、どのような状況でもレーザー光が鮮明に見えるかどうかで作業のスピードと精度は変わってきます。
高輝度のレーザーを採用した製品であれば、日中の屋外のような明るい場所でもレーザーラインをはっきりと確認できます。
また、人間の目は緑色を認識しやすいという特性があるため、グリーンレーザーを採用している墨出し器ならレーザーラインを目視しやすいです。レーザー墨出し器を選ぶ際は、作業環境や用途に適した明るさや色などを考慮し、最適な機種を選びましょう。
精度が高い
レーザー墨出し器を選ぶ際、精度が高い種類を選択するのも大切です。
墨出しの線にずれがあると、後続の作業に大きな影響を与え、修正に余計な時間とコストがかかってしまう可能性があります。建物の構造的な欠陥にもつながりかねないため、高精度な墨出しは建物の品質と安全性を確保する上で不可欠です。
精度が高いレーザー墨出し器を選ぶ際は、精度等級や自己補正機能、レーザーラインの鮮明さ、防塵・防水性能などを考慮し、作業内容に合ったものを選ぶと良いでしょう。
バッテリーが長持ち
レーザー墨出し器において、バッテリー性能は作業効率に直結する重要なポイントです。現場によっては電源供給が難しい場合があり、バッテリー切れを起こしてしまうと作業効率が著しく低下します。
長時間の作業でもバッテリー交換の手間を最小限に抑えるためには、大容量バッテリーを搭載した機種や予備バッテリーを用意できる機種を選ぶのがおすすめです。
また、バッテリー残量が一目でわかる表示機能があれば、急なバッテリー切れを防ぐのに役立ちます。それだけでなく、急速充電に対応している機種やUSB Type-Cなどの汎用性の高い充電方法に対応している機種を選ぶことで充電の手間を軽減することが可能です。
自身の作業環境や用途に最適なバッテリー性能を持つレーザー墨出し器を選ぶことが、墨出し作業の効率化につながります。
最適なレーザー墨出し器の選び方は、以下の記事でも詳しく紹介しています。
墨出し作業の効率化には「TLL-44G」
墨出し作業の効率化を図りたい場合は、トーヨーテクノが手がけるレーザー墨出し器「TLL-44G」をご検討ください。大容量2050mAhのリチウム電池を2つ標準装備しており、バッテリー残量表示機能も搭載しています。
また、16種類以上の投射モードと輝度調整5種類の合計90パターン以上を搭載しており、すべての操作が4つのボタンとスイッチで簡単に行うことが可能です。よく使用するパターンを簡単メモリ機能で記憶しておけるため、墨出し作業の効率化を支援します。
超高精度・超高輝度のレーザー墨出し器
「TLL-44G」は日中や屋外に対応した超高輝度レーザーを採用しており、レーザーの明るさは業界最高レベルを実現しています。独自で設計された「クーリングモード」により、レーザーの熱で本体が高温になった場合は減光して本体温度を下げて、レーザーを保護するように設定されています。
また、±0.8mm/10mという超高精度を誇っているため、丁寧な作業が求められる現場や正確さが求められる現場で多くの方に愛用されています。
故障・修正の対応も万全
「TLL-44G」は国内で生産・販売を行っており、故障や修正を行う場合の対応も万全です。点検結果は3日以内に知ることができ、調整料金は9,500円と比較的リーズナブルです。
また、修理不動時で新品交換の場合は40,000円で行えるため、新しいレーザー墨出し器を購入する必要がなく、費用を抑えられます。盗難火災時サポートも用意しているため、万が一の場合でも安心です。
まとめ
墨出し作業の効率化には、正確な親墨出しに加え、複数人での分業やこまめな精度確認、レーザー墨出し器の活用が重要です。レーザー墨出し器は作業時間短縮・精度向上に貢献し、長期的に費用対効果を高めます。
レーザー墨出し器を選定する際は、レーザーの視認性や精度、バッテリー性能などを重視しましょう。
トーヨーテクノが提供する「TLL-44G」は、高輝度グリーンレーザーで90種以上の投射モード、大容量バッテリーを備えており、日中の屋外でも高精度な墨出しを実現します。充実したサポート体制も整えているので、効率化と高精度を目指すならぜひ一度購入をご検討ください。