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レーザー墨出し器の精度はどうチェックする?簡単な確認方法と安心の高性能製品をご紹介

墨出し作業

水平や垂直を素早く測定してくれる「レーザー墨出し器」は、今や建築などの現場では欠かせない便利なツールです。しかし、精密機器なので温度や湿度・車載時の振動などで、精度が下がってしまうこともあるでしょう。

高い精度を保持しながら作業を進めるためには、定期的な精度確認が欠かせません。

今回はレーザー墨出し器の精度をチェックする方法や、おすすめの高性能製品についてご紹介します。

レーザー墨出し器の精度を確認する簡易的な方法

レーザー墨出し器はズレが生じやすい精密機器なので、定期的な点検が必要です。ですが毎日のように使用するプロの方などは、日々のチェックはやや面倒に感じてしまうこともあるでしょう。

ここからは、レーザー墨出し器の精度を簡単に確認する方法をご紹介します。ただし、あくまで簡易的な方法なので、定期的に正式な点検の実施や、メーカーへの点検依頼を行うことをおすすめします。

水平ラインの簡易精度チェック方法

水平ラインの精度をチェックする方法は、以下の通りです。

  1. レーザーを水平な床に置く
  2. 水平ラインが照射できる高さの壁に養生テープを貼る
  3. 水平ラインの右端が養生テープの上に来るようにマーキングする
  4. 水平ラインの左端が養生テープの上に来るように本体を回してマーキングする
  5. 3でつけたマークと大きくずれがないか確認する

3でつけたマークと大きくずれていた場合は、水平ラインが傾いているということになります。

また、離れたところにスケールを1か所だけ立てて、そのスケールに水平ラインをあて、水平レーザーの右端、中央・左端の誤差を測る事でも確認が可能です。

全周レーザーの場合は360度全体を計測する必要がありますので、45度~90度ずつ回して計測します。

縦ラインの簡易精度チェック方法

縦ラインのチェックには下げ振りが必要です。

  1. 風の影響がない場所の壁で、高さ3mのポイントをマーキングする
  2. 1でマーキングしたポイントから下げ振りを吊るし、床面のポイントをマーキングする
  3. 1でマーキングしたポイントに縦ラインを合わせ、2の床面にあるポイントとずれがないか確認する

より簡単な方法として、下げ振りの糸に照射してチェックする方法もあります。

レーザー墨出し器の精度を確認する正確な方法

レーザー墨出し器は精密機械なので、精度の点検が必須です。忙しい日常でのチェックは簡易的なものでも構いませんが、メーカーが推奨する正式な精度点検を定期的に実施するよう心がけましょう。

ここからはレーザー墨出し器の精度を、より正確に確認する方法をご紹介します。ずれが許容範囲を超えていたら、メーカーに問い合わせて調整をしましょう。

今回は、弊社トーヨーテクノが提供しているTLL-44Gのチェック方法を紹介いたします。

精度の確認は、お使いのレーザー墨出し器の取扱説明書を確認して実施してください。

水平ラインの精度チェック方法

  1. できるだけ水平な床の約10m離れた壁面に、レーザー墨出し器をできるだけ壁面近くに配置します。円形気泡管の泡が中央に来るよう、調整ねじ脚で整準します。(図1)
  2. 水平ライン光を全て照射させ、10m先の壁面に照射されている水平ラインの任意の点をHとしてマーキングします。(図1)
  1. その場で上部を360度ゆっくりと回転させ、10m先の壁面Hを観察します。(図2)
  1. H点よりも最も上方向にずれた点をH1、最も下方向にずれた点をH2とします。H1とH2の間をスケールで測り、その差が1.6mm以内であれば正常です。
  2. ずれが許容範囲を超えている場合は、調整・修理が必要ですので、弊社にご連絡ください。

縦ラインの精度チェック

  1. 天井が3m程度の壁に下げ振りを天井付近に設置します。
  2. レーザー墨出し器を壁面から5m離して設置します。
  3. 円形気泡管の泡がサークル中央にくるように調節ねじ脚で調整します。
  4. 4本の垂直ライン光が照射するように設定します。
  5. 垂直ライン光をさげ振りの糸に合わせます。
  6. さげ振りの意図とライン光が上下とも一致していれば正常です。
  7. 本体を90度回転させ、2本目の垂直ライン光も同様に行います。
  8. 垂直ライン光が糸からずれている場合は、調整・修理が必要ですので、弊社にご相談ください。

地墨ポイントチェック

  1. 天井が3m程度の高さで、振動がなくできるだけ水平な床に設置します。
  2. 円形気泡管の泡がサークル中央にくるように調節ねじ脚で調整します。
  3. 垂直ライン光が2本以上照射するようにボタンで設定します。
  1. 地墨ポイント光中央にAをマークします。本機を90度ずつ水平回転させ、それぞれB、C、Dとします。(上記の図)
  2. 4つの点が直径2mmの円内に収まれば許容範囲です。

鉛直点精度チェック

  1. 「地墨ポイント光の点検」③の状態から 地墨ポイント光をAに正確に合わせます。
  2. 2本の垂直ライン光が天井に交差し た点を鉛直点とし、Eとマークします。
  3. 地墨ポイント光を正確に合わせ、本機を180°水平回転させた時V1とV3の最大のズレ量が線幅以内であれば許容範囲です。 
  4. また、本機を90度水平回転させ、V2とV4側を180度水平回転させた時の最大のズレ量が線幅以内であれば、許容範囲です。

通り芯の精度チェック方法

  1. 地墨ポイント光から5m離れた点で検査します。約11m程度の水糸を用意して、できるだけ水平な床にピンと張り、その糸の中央を0点、0点から5mずつ離れた点をそれぞれA点、B点とし、床にマークし水糸を外します。
  1. 円形気泡管の泡がサークル中央にくるよう調整ねじ脚で調整します。縦ラインをすべて照射させ地墨ポイント光を0点に正確に合わせ右側縦ラインをA点に正確に合わせます。この時、B点と実際のライン光のずれ量をスケールで測り、ずれが1.5mm以下なら正常です。
  1. 本機を90度回転させて地墨ポイント光を0点に正確に合わせ、背面側縦ラインを正確にA点に合わせます。この時、B点と実際のライン光のずれ量をスケールで測ります。ずれ量が1.5mm以下なら正常です。

おおがねの精度チェック方法

  1. 「通り芯の点検」2の状態から正面縦ラインから照射されている0点から5mの位置に印をつけてC点とします。
  1. 90度回転させてA点に照射していた右側縦ラインをC点に正確に合わせます。
  1. この時、B点と実際のライン光のずれ量をスケールで測ります。ずれ量が3mm以下なら正常です。
  2. 許容範囲を超えている場合は、点検・調整が必要ですので、弊社にご依頼ください。

精度の高いレーザー墨出し器なら「トーヨーテクノ」へ

ボタン一つで壁や天井に水平や垂直を照射してくれる便利なレーザー墨出し器は、今や建築作業に欠かせない道具となっています。

レーザー墨出し器の種類はさまざまで、価格の幅も広く設定されています。建築現場やリノベーションなどの仕事で活用するならば、精度の高い製品を用意したいところです。

創業30年を超える弊社「トーヨーテクノ」は、安心の国内大手メーカーです。精度の高い国産のレーザー墨出し器をご提供しています。

ここでは、弊社のレーザー墨出し器のご紹介をいたします。

10mで精度±0.8mmという「超高精度」

トーヨーテクノのレーザー墨出し器の最大の魅力とも言えるのが、垂直と水平の誤差が±0.8mm/10mという超高精度です。つまり、10メートルの距離で使用しても、0.8mmまでのずれしか生じないということです。この数字は建築・工事現場などの精密さが求められる場面でも、安心して使用できる精度であることを示します。

トーヨーテクノでは、自社工場にて20年以上の経験を持つ「自社調節マイスター」が最終調整をします。厳しいチェックをクリアした製品しか販売されないため、このような安定した高精度を維持できています。

日中や屋外にも対応した「超高輝度」

レーザー墨出し器の中には、明るい屋外ではレーザーの光が見えにくくなってしまうタイプも存在します。

トーヨーテクノの製品は、業界最高レベルの「超高輝度モード」を搭載しています。5段階の輝度調整ができるので、屋内でも屋外でも環境に合わせて快適に使用できます。また独自開発の「クーリングモード」がついているので、製品が高温になれば自動で減光して温度を下げてくれます。温度が上昇しすぎた時は「緊急停止モード」を発動しますので、安心して作業に集中できるでしょう。

使用した照射パターンや輝度は記録できるので、よく使用する設定を登録しておけば作業効率もアップします。

細部にこだわったディティール・堅牢性

トーヨーテクノのレーザー墨出し器は、創業30年以上で積み上げた技術と進化で、細部のディティールにまでこだわって製造されています。業界最高レベルの高精度、水平・垂直・斜めのフルライン照射、明瞭なディスプレイと大きなボタン、そして照射パターンメモリ機能によって、現場でも直感的に操作ができるでしょう。

「アンチダイレクトタンバー」や「衝撃吸収タンバー脚」による衝撃対策や、防塵・防水、ESD保護(静電気対策)などが施されており、堅牢性も高く評価されています。

2050mAh大容量充電池とUSBアダプター電源使用

超高輝度のトーヨーテクノ製品には、2050mAhという大容量のリチウム充電池を2個装備しています。USBを経由して、充電はなんと2時間で完了します。USBアダプター用の電源ケーブルを使えば、コンセントやモバイルバッテリーの利用も可能です。長時間作業にも向いていますので、建築や工事現場のプロ仕様ツールとして最適です。

厳しい試験に合格した製品しか販売していません

トーヨーテクノでは、自社工場における厳しい環境試験に合格した製品しか販売しておりません。チェックする項目は、

  • 高温・低温試験
  • 防塵・防水試験
  • 振動試験
  • 静電気放電試験

など、その数は50種類にものぼります。自社製品の精度に自信があるからこそ、このような厳しい品質検査基準を設けているのです。

アフターフォローも充実

トーヨーテクノは国内自社工場なので、アフターフォローも充実しています。「最速見積・最速修理・最高品質」をモットーとし、点検はなんと永久無料、3日以内に結果報告というスピード対応です。故障時の修理・調整依頼、もしもの時の新品交換、質問や問い合わせにすぐに対応できる環境も整っています。有料ですが火災や盗難のサポートもあるので、現場でフル使用するプロの方も安心して長く使い続けられます。

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まとめ

現場に欠かせないツール「レーザー墨出し器」の、精度チェック方法やおすすめ製品についてご紹介しました。日常的に行える簡単なチェック方法もありますが、精密機械なのでメーカーによる定期的な点検は欠かせないでしょう。「トーヨーテクノ」のレーザー墨出し器は、安心の国内自社工場による高精度製品です。多機能でありながら低価格、無料の点検サポートもついています。建築現場や工事現場など、プロフェッショナルな環境で十分に活躍できる性能を持っていますので、ぜひ一度チェックしてみてください。

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