グリーンレーザー墨出し器とは?レッドレーザーとの違いやおすすめメーカー
壁や天井に水平・垂直などの基準線を照射できるレーザー墨出し器。ですが多くのメーカーから販売されているため、どれを選べばいいか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
今回は、グリーンのレーザーを使用しているグリーンレーザー墨出し器のメリット・デメリットや選び方について紹介します。
目次
グリーンレーザー墨出し器とは
レーザー墨出し器のラインの色はグリーンとレッドがあります。
レッドレーザーよりもグリーンレーザーは視認性が高く、明るい場所や広い場所でも見やすく墨出しがしやすいという特徴があります。
なぜグリーンレーザーが見やすいかというと、光の波長が関係しています。レッドレーザーの波長は640~770nm、グリーンレーザーの波長は490~550nmとなっていて、人間の眼は波長555 nmの緑色の光を最も強く感じやすいのです。
そのため、同じパワーでも、グリーンレーザーはレッドレーザーより明るく見えます。
グリーンレーザー墨出し器のメリット・デメリット
では、グリーンレーザー墨出し器のメリットとデメリットについて紹介いたします。
グリーンレーザー墨出し器のメリットは、視認性です。上述したように、レッドレーザーよりもグリーンレーザーは視認性が良く、明るい場所や長距離で作業を行う場合に有効です。
現在、プロ仕様で利用されているのは、多くがグリーンレーザー墨出し器となっています。
一方で、グリーンレーザー墨出し器は一般的に、レッドレーザーの墨出し器よりも価格が高いことがデメリットです。
グリーンレーザー墨出し器の選び方
グリーンレーザー墨出し器と一言でいっても、さまざまなメーカーから墨出し器が出ているため、どれを選べば良いか分からないという方も多いのではないでしょうか。
ここでは、グリーンレーザー墨出し器の選び方を紹介いたします。
照射ライン数で選ぶ
グリーンレーザー墨出し器の価格を左右するのが、照射ライン数です。
内装工事などの現場で使用するのであれば、天井直角、垂直、水平の3ライン以上がおすすめです。本体を回せば方向が変更できるため、3ラインあれば最低限の墨出しが可能です。
複数人で作業を行う場合や、部屋全体の施行をする場合には、垂直4方向・水平360度、天井直角に照射するフルラインと呼ばれる墨出し器の方が、より効率的に作業が可能です。
使用場所で選ぶ
明るい場所で使用する場合には、レッドレーザーとグリーンレーザーともに視認することが難しくなりますので、基本的には暗い屋内での使用が推奨されています。
直射日光があたる場所などでレーザー光が見えない場合には、受光器を使用しましょう。
受光器に対応していないレーザー墨出し器もあるので、受光器が別売りの場合は必ず確認してください。
屋外での本格的な測量をする場合には、ローテ―ティングレーザーやセオドライトなど、野外用の測量機器を使用することをおすすめします。
自動追尾の有無で選ぶ
受光器を使って目的の位置にレーザーラインを合わせるとき、墨出し器の向きを受光器に合わせる人と、受光器を設置する人の2人以上で分担する必要があります。レーザー墨出し器に自動追尾機能がついていれば、自動で受光器にレーザーラインを合わせてくれるので、1人作業が多い場合にはおすすめです。
自動追尾機能がついているレーザー墨出し器は高価なモデルが多いですが、少人数・短期間で施行を終わらせなければならないプロの方なら作業効率を向上させられますので、おすすめです。
ジンバル式か電子整準方式かで選ぶ
レーザー墨出し器は、ジンバル式と電子整準方式の2つの種類があります。ジンバル式は重力を使って振り子をジンバルユニットに垂直にぶら下げ、マグネットダンパーで制動して水平を保ちます。対して電子整準式は電子気泡管センサーが内蔵されており、モーターで制御して自動的に整準します。
ジンバル式の方が価格は安いものの、高層階や振動がある現場で使うと振り子が揺れてしまいラインが揺れてしまうというデメリットがあります。電子整準式は価格は高いものの、高所でもラインが安定しやすいです。ただし、温度変化には弱いので、注意が必要です。
電源の方式で選ぶ
レーザー墨出し器の電源の方式は、バッテリーか乾電池かAC電源でつなぐかの3つがあります。
バッテリー式は繰り返し充電ができ経済的で、一度に作業できる時間が長いというメリットがあります。乾電池式は、電源がない場所でも乾電池を入れ替えれば作業を行えます。
AC電源式は、バッテリーの減りを気にせず作業することができ、長時間の作業も安定して行えます。
3つの電源の方式すべてに対応しているモデルもありますので、使用頻度などに合わせて確認しておくと良いでしょう。
グリーンレーザー墨出し器はどこで使われる?
では、グリーンレーザー墨出し器はどこで使われることが多いのでしょうか。
主に使われる現場は以下の2つです。
- 内装工事
- 電気・水道工事
それぞれ詳しく見ていきましょう。
内装工事
内装工事では、壁や天井、床などの位置決めが重要となります。グリーンレーザー墨出し器は、これらの作業を正確に行うためのガイドラインを示すのに使われます。例えば、壁紙を貼る位置の決定や、棚や家具の取り付け位置の確認のために活用されています。また、クロスライン機能を備えたモデルは、水平線と垂直線を同時に投影できるため、角度の確認にも役立っています。
電気・水道工事
レーザー墨出し器は電気や水道などの引き込み工事にも活用されます。
電気やガス、水道管などのライフラインに関わる設備は壁や床の中に納められています。
顕在を組み上げていく前の配管類や電機類の設置は位置が少しでもずれてしまうとそのあとの施行をやり直さなければなりません。
そのため正確に墨出しをするためにレーザー墨出し器が使用されます。
グリーンレーザー墨出し器に関するよくある質問
ここでは、グリーンレーザー墨出し器に関するよくある質問にお答えします。
グリーンレーザー墨出し器はフルラインを買うべき?
フルラインのグリーンレーザー墨出し器は、一度に複数のラインを投影できるため、作業効率を向上させることができます。しかし、必要な機能は作業内容や環境によります。フルラインのモデルは通常、価格が高いため、必要な機能を確認した上で選択することをおすすめします。
小型のグリーンレーザー墨出し器は使える?
小型のグリーンレーザー墨出し器は、そのコンパクトさから携帯性に優れています。しかし、小型のモデルは通常、作業距離が短いか、または機能が限定的であることが多いです。そのため、具体的な作業内容に基づいて適切なサイズを選択することが重要です。
自動追尾のあるグリーンレーザー墨出し器の方がいい?
自動追尾機能を備えたグリーンレーザー墨出し器は、自動で受光器にレーザーラインを合わせてくれるので効率的な作業ができます。この機能は特に、精度が求められる作業や一人で長時間の作業するのに有用です。しかし、自動追尾機能を備えたモデルは通常、価格が高いため注意が必要です。
グリーンレーザー墨出し器ならトーヨーテクノ
弊社トーヨーテクノでは、グリーンレーザー墨出し器の国産自社ブランドT4Tを立ち上げました。超高品質なレーザー機能だけでなく、耐衝撃、防塵防水、ESD保護(静電気対策)、照射パターンメモリなどさまざまな機能を搭載しています。
ここでは、トーヨーテクノのグリーンレーザー墨出し器について紹介いたします。
日本製の超高品質
トーヨーテクノは創業36年の墨出し器メーカーです。自社で加工した部品を使って制作し、20年の経験がある職人が最終調整を行い、数々の厳しい品質検査をパスしたものだけが販売されています。機器の垂直と水平の精度はなんと±0.8mm/10mをほこります。本格的なプロ仕様で、国内自社工場なのでメンテナンスも安心です。
耐衝撃、防塵防水で安心
トーヨーテクノのグリーンレーザー墨出し器はプロ仕様のものですので、耐衝撃、防塵防水に優れています。
温度試験や防塵防水試験、振動試験など、50項目以上の検査を国内製造拠点で実施しています。修理や盗難・火事の場合のサポートや調整も対応いたしますので、安心してお使いいただけます。
超高輝度でフルライン照射が可能
トーヨーテクノのグリーンレーザー墨出し器は独自に設計された「クーリングモード」により、高温になった場合減光をして温度を下げる設定になっています。更に温度上昇が続いた場合には、緊急停止モードも装備しているため、安全に使用できます。その結果、業界最高レベルの超高輝度を実現しました。
また、フルライン照射が可能ですので、作業効率の向上にもつながるでしょう。
まとめ
グリーンレーザー墨出し器は、レッドレーザー墨出し器よりも光が見やすく、作業がしやすいという特徴があります。ただし、価格はレッドレーザーに比べて高価になりがちですので、使用する用途によって選ぶ必要があるでしょう。
レーザー墨出し器は、照射ラインの数や自動追尾の有無、ジンバル式か電子整準式か、電源の方式かなど、選び方はさまざまです。
この記事を読んで、グリーンレーザー墨出し器の選定にお役立てください。
グリーンレーザー墨出し器をお探しなら、弊社トーヨーテクノにご相談ください。トーヨーテクノは半導体レーザーによるレーザー墨出し器を開発したリーディングカンパニーです。
OEM・ODM販売を行っていましたが、2020年に自社ブランドT4Tを立ち上げました。
製品は公式サイトから詳細をご確認いただけるほか、楽天・Amazonでも購入が可能です。ぜひ一度ご検討ください。