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レーザー墨出し器とオートレベルの違いは?それぞれのメリットを紹介

レーザー墨出し イメージ

オートレベルは、水平の計測を実施する際に使用する機器です。一方、レーザー墨出し器はレーザー照射で水平や垂直のラインを確認するための機器です。

オートレベルとレーザー墨出し器は似ているようで、その用途や使用方法は全く異なります。

今回は、オートレベルとレーザー墨出し器との違いを詳しく解説します。

メリットやデメリットも含めて多様な側面をお伝えしますので、オートレベルやレーザー墨出し器を活用する上での参考になれば幸いです。

レーザー墨出し器とオートレベルの違い

まずは、レーザー墨出し器とオートレベルの違いをご説明します。

レーザー墨出し器とオートレベルはいずれも水平を確認する際に使用する機器ですが、使用される用途や原理が異なります。

レーザー墨出し器は、対象物に対して水平にレーザーを照射することで、水平の基準線を表示します。一方、オートレベルは、地面の高低差や水平度合いを測定する機器です。

また、レーザー墨出し器は屋内での使用が中心であり、オートレベルは屋内外どちらでも使われる機器という点も、両者の相違点にあたります。

そのためオートレベルは測量としての利用頻度が高く、レーザー墨出し器は建築現場での墨出しで利用されることが多くなっています。

レーザー墨出し器とは

レーザー墨出し器とは、作業に必要な線を正確に把握するために、レーザー光線を照射する機器です。墨出し器の本体から天井や壁、柱などに向かって水平や垂直のレーザー光線を照射して使用します。

レーザーの本数によって種類や価格が異なり、フルラインを照射できる高度なレーザー墨出し器は、精確性の高い作業を求められる現場を中心に用いられています。現場では、平均5本程度のレーザー照射を求められることが多いようです。

2〜3本のレーザーを照射できる比較的リーズナブルなレーザー墨出し器は家電量販店でも取り扱っており、家庭のDIY目的で用いられるケースもあります。

墨出し器の用途

レーザー墨出し器は、建築現場における墨出し作業に使用される機会が多い機器です。墨出し作業とは、水平位置にあたる基準線や柱の中心線などを書き出す作業です。

建築作業を行う現場では、図面に沿った正確な墨出しが不可欠です。主に屋内で作業が行われ、屋外での作業の場合、視認性の高いグリーンレーザーを使って作業を行うことが多いです。

オートレベルとは

オートレベルは、主に測量現場において、地面の水平や高さを確認する測定作業に用いられる機器です。測点と呼ばれる測量の基準となる点を計測し、高低差の計測をする目的で用いられます。オートレベルを使って測定をすることで、目視では認識できないような高低差も、正確にデータとして把握できます。

オートレベルの用途

オートレベルは、道路や建築物を設計する際に、基礎にあたる地面の状態を正確に把握するために使う機器であり、公共測定等には欠かせない道具です。

本格的な設計を進める前にオートレベルで地面の調査を行い、調査結果を踏まえて、安全基準を満たす設計が進められます。整地の際にも、オートレベルでの測量を行います。

レベルの種類

オートレベルは、レベルと呼ばれる測量機の一種にあたる機器です。レベルには、

  • ティルティングレベル
  • 電子レベル
  • オートレベル
  • レーザーレベル

という4種類があります。それぞれの特性について解説します。

ティルティングレベル

最初に紹介するのが、ティルティングレベルです。ティルティングレベルは、水平の測定を手動で調整する機器です。

ティルティングレベルは、

  1. 円形の気泡管で水平を調整する
  2. 精密な測定ができる棒状の気泡管で水平を調整する

という2段階に分けて測定をします。水平を測定する準備をするのに時間と手間が掛かる上、作業に慣れていないと扱いづらいという点は、ティルティングレベルのネックになっています。操作性が容易で使いやすいオートレベルが普及するにつれ、ティルティングレベルは使用される機会が少なくなってしまったのが現状です。

電子レベル

次に紹介するのが、電子レベルです。電子レベルはデジタルレベルとも呼ばれ、電動で測定ができるのが特徴です。

電子レベルの測定では、機械が自動的に数値を読み取ってくれます。電源のない場所では使えないという点はややデメリットですが、操作がきわめて簡単なため、計測が初めての人でも安心して使えるのが魅力です。機械で測定するため、測量した人によってデータが変わるということもなく、安定した精確性の高いデータを得ることができます。

オートレベル

オートレベルは、本体を自動的に水平にする機能が付いているレベルで、自動レベルと呼称されることもあります。水平にする機構に関しては、ペンジュラム方式と呼ばれる振り子原理を活用したものが中心です。

近年では、測量を行う際はほとんどオートレベルが使われています。

レーザーレベル

レーザーレベルとは、レーザーポイント光を高速で回転させ360度の水平を照射し、高さの基準を設定する機器です。

レーザーレベルを使って基準高を設定し、任意の場所を別途レシーバー(ディテクター)で検知し、基準高にあわせます。水平360度の広範囲に対応できる高さ基準器といえます。

オートレベルのメリット

オートレベルを使うメリットとしては、屋外でも使用できる点や、完全に水平でなくても水平に計測できる点が挙げられます。それぞれのメリットについて、より詳しくご説明しましょう。

屋外でも使用できる

オートレベルのメリットとしては、屋外でも使用できるという点も挙げられます。密閉型のボディーなど天候の影響を受けない機構になっているため、天候や季節に関わらず、屋外で地面の計測を行うことが可能です。

完全に水平な場所じゃなくても水平に測れる

オートレベルは、丸形の気泡管で大まかに水平な状態にすれば、本体内部の補助装置が微調整をしてくれます。完全に水平ではない場所に、レベル本体が傾いた状態で設置しても、水平に測ることができるのは、オートレベルならではの大きなメリットです。

取り扱いがしやすいオートレベルは、需要が高く、多数のメーカーからさまざまな種類のオートレベル製品が発売されています。用途や予算に合わせた製品を適切に見つけやすいところも、オートレベルを選ぶメリットです。

レーザー墨出し器のメリット

オートレベルと類似性のあるレーザー墨出し器には、どのようなメリットがあるのでしょうか。屋内屋外を問わず使用できる点、持ち運びが簡単な点、一人でも作業を行える点という3つのメリットをご紹介します。

屋内屋外を問わず使用できる

レーザー墨出し器は、屋内向けのモデル以外に、屋外にも対応できるモデルがあります。屋外向けの製品の場合、IP等級が高い製品を選ぶ、視認性の高いグリーンレーザーを選ぶといった点にこだわって選ぶと、屋外でも快適に使いやすいレーザー墨出し器が購入できます。

持ち運びが簡単

レーザー墨出し器は、オートレベルと比べて小型で軽量な機器です。コンパクトなサイズのものであれば、普段使っているビジネスバッグに入れて携帯することもできます。そのため、持ち運びがしやすいというメリットがあります。

一人でも水平を測れる

コンパクトで扱いやすいレーザー墨出し器は、一人でも水平を測る作業をしやすい点もメリットです。本体を設置する場所を決めたら、照射ボタンを操作するだけで水平のレーザーが出せます。ある程度の経験や知識があれば、一人でも問題なく作業を行えるでしょう。

高機能なレーザー墨出し器のご紹介

最後に、快適に墨出し作業を行える高機能なレーザー墨出し器「T4T フルライン グリーン レーザー墨出し器 TLL-44G受光器付セット」をご紹介します。製品そのものの機能性の高さはもちろんのこと、アフターフォローが充実しているところも人気のポイントです。

受光器がセットになっている

基本的には屋内向けのレーザー墨出し器を屋外で使うには、専用の受光器(レシーバー)を用意する必要があります。本製品の場合、あらかじめ受光器がセットになっているお得なセットもあるので、別途購入する必要がなく、届いたその日から屋外でも作業ができます。

超高輝度モードで見やすいライン

本製品は、レーザー光線の輝度を5段階で調整可能です。

もっとも明るい超高輝度モードは、くっきりと明るいラインが照射できるため、明るい現場におけるラインの視認性が高まります。

修理・調整などのアフターフォローも充実

レーザー墨出し器は、使用しているうちに故障やトラブルが発生する可能性もあります。本製品を購入すると、手厚いメンテナンス特約が付いており、万が一の時でも安心です。点検だけであれば、無償で受けられます。

修理・調整の作業や修理不能時の新品交換も、通常よりも低価格で依頼することができ、充実したアフターフォローを受けられるでしょう。

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Amazon:T4T レーザー墨出し器 本体+受光器+三脚

まとめ

レーザー墨出し器とオートレベルは、どちらも水平の確認に使用する機器ですが、異なる使用目的で使われます。レーザー墨出し器は対象物にレーザーを照射して基準線を書き出す目的、オートレベルは地面の水平や高さを計測する目的で使用する機器です。レーザー墨出し器は、軽量でコンパクトなモデルが充実していて、一人でも快適に作業を行いやすいのがメリットです。水平を計測するシーンに合ったモデルを適切に選べば、効率よく計測作業を行えるでしょう。

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